▲▼▲不動産心理学の編U)▲▼▲ ●第7話
山本部長:「そして、『いい人』が強調できたら、次のステップ
『きっちりした人』を強調するわけや」
私: 「はぁ?きっちりした人・・・?」
山本部長:「ええか、よう聞けよ。まず、お客さんを案内する車は、
いつもピカピカで車内もチリ一つないようにする
客を車に乗せるときは、後ろのドアをサッと開け、
元気よく”どうぞー”と促す。ドアを閉める時も、
”ドアを閉めます、いいですか”と声を掛ける。
運転席に座ったら、シートベルトをサッと着け、ハンド
ルを握る位置は、教習所で習ったように10時10分の位置。
間違っても片手運転はするな!」
私: 「はい、10時10分ですね」
山本部長:「運転はスムーズに、早すぎず、遅すぎず、これが
なかなか難しいわな、昔っから運転の下手なヤツは、
契約率がわるいからな。」
私: 「へぇ〜、運転の仕方でも契約率が違ってくるのですか。」
山本部長:「そして、物件に着くと、サッと車から降りて、後部座席の
後ろを開けて”どうぞ”と案内する。物件の鍵を開け、
先にお客を上がらす。靴をきちっと揃えて、それから物件に
上がり、すばやく、全部の窓を開ける。
お客には”どうぞご自由に見てください”と、客にべったり
付かない」 「ここまでくると、お客の心理は”この人は
怖そうやけど、『いい人』で『きっちりした人』やねんなー”
と印象が、赤マル急上昇ちゅーやつやな。」
私: 「すごいですね、まるで学問みたいです」
山本部長 「そうや!これはりっぱな学問や。」
「なぜここまでするかっちゅーと、ワシらの「よいこ不動産」は
中小企業で、知名度なんかほとんどあらへん、しかし、
大手不動産会社の住○不動産販売や三○不動産の営業マン
を見てみ、知名度があるから、ほんまに客に対して、
横柄な態度とるがナ〜、仮にワシらが同じ事してみ、お客から、
”やっぱり不動産屋やの〜”と言われるだけや!だから、
細かいことまで気ィー使わんとあかんのや」
私: 「なるほど、納得です。」
山本部長:「しかし、ここからが勝負やで〜。『いい人』ときて
『きっちりした人』のつぎは『頼りがいのある人』や!」
第8話へと続く・・・
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