● 不動産屋の儲け(仲介屋編) その2 ●第20話)


◎前回よりつづき

私  「あ、それとこの『ローン取組手数料』ってなんですか?銀行さんは
    『ローン事務代行手数料』という名目で3万円が計上されてますが、
     この『ローン取組手数料』って誰が貰うんですか?
     そしていくらですか?」
平山  「ああ、それか。それはうちが貰うんや。そやな、
     30万円って書いといてや。」
私   「!!さ・・・30万円?!!・・・・・なんで????」
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と、言う事は・・・
このお客さんの諸経費合計は?・・・

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仲介手数料(売買価格×3%+6万円)=81万円
登記費用             =70万円(正規金額35万円)
銀行費用(保証料・事務手数料)  =52万円
ローン事務代行手数料       =30万円(平均3万〜6万円)

合計   =   233万円!!
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普通(消費税がなかった時代)諸経費の総合計額は物件価格の7%。
(現在は物件価格の約8%です)
このケースでは

物件価格 2500万円×7%=175万円が通常の諸経費額です。

という事は、233万円−175万円=58万円

仲介手数料81万円と合わせると儲けは139万円になります。

さらにこの物件は、売主からの直物件なのでバック(不動産用語参照)
が80万円あるので、この案件での総売上はなんと!219万円!!
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私  「でも・・ローン持ち込むだけで30万円は取りすぎじゃ・・?」
平山  「ほな聞くけど、富ちゃんがわしを1日借りるとしたら
     幾ら払う?」
私  「ん〜・・い・・1万円くらい・・・」
平山  「1万やと!こらっ!わしも安ぅ見られたもんやのぉ〜ぉお!」
私  「^^;・・じ・・冗談っす。さ・・三万円くらい・・?」
平山  「そやな、3万や!ほんでな、住宅ローンの手続きや銀行との
     打ち合わせ、また客の書類集めたらんとあかん。延べ必要
     日数は約10日間くらいや!どやっ!10日間×3万円で
     30万円や!納得やろ?」
私  「・・・はい」

平山  「ま、30万円払いたくないんやったら、客自身で住宅ローン
     付けたらええんや!」
    「そのかわり、契約書には「住宅ローン白紙解約条件」外すけど
     な・・・」ニヤリ
私  「それはなんでですか?」
平山  「それは当然や!住宅ローン白紙解約つけて客が住宅ローンの
     手続きさしてみー、客なんぼでも絵かきよるやん!」
    「例えばローン持ち込んでないのに、ローン不可能になったから
     手付金返せ!ってな具合や!」
    「ま、白紙解約条件とローン代行手数料はセットみたいなもんや!
     リスク代みたいなもんや!わかったか!」
私  「はぁ・・なんとなく・・・^^;」
平山  「でもな、仮にローンが通らへんかっても、30万円は貰うけどな」
私  「へ??なんで??・・」
平山  「そりゃ当然やん!!ローンが通らへんのは客の属性が悪いからや」
    「こっちは悪ない。動いた分は貰うのがとーぜん!!がはは!」
私   「・・・・・」

※住宅ローン白紙解約条件※
通常、住宅ローンを使用する不動産売買契約は、住宅ローンの借入を条件
として締結する。よーするに、売買契約を締結し、買主は手付金を支払い、
買主が予定していた住宅ローンの審査が通らなかったときは、、
売買契約は白紙解約なる。すなわち、ローンが通らなかった時は
契約がなかったことになる契約を締結することです。
当然手付金は全額返還されます。

つづく?^^;

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