● 業界専門用語「修正」(修正申告)というもの その2  ●第17話  

無事、お客さんとの大芝居の打ち合わせも終わり、私達は山下家を出ました。
 
私      「しかし・・・・あんな芝居、うまく出来るんですかね〜?」
平山     「大丈夫やって!奴さんもここまで来たら後戻りでけへんしな」
        「まっ!ダメでも、<住民税決定通知書>さえ手に入れば、
         芝居が失敗しようがわしらには関係ない、芝居失敗した
         あんたらが悪いって言ったらええねん」
私      「・・・・・そーいうもんですか・・・・・」
 
そして、私は平山さんの指示で、まず市販で売っている<源泉徴収票>に
150万円の金額を書き込み、それを持って再度、山下家に伺いました。
 
私      「これが源泉徴収票です。」
        「これをまず、税務署に行って、<修正申告>したい旨伝えて
         ください。必要経費は無でお願いしますよ。その後、修正した
         申告書の控えを税務署がくれます。そして、今度は市役所の
         住民税課に行って・・・・。」
        「あ、山下さん、メモしてくださいね」
山下     「あ、はいはい」
私       「その住民税課に行って、その申告書を渡してください。」
         「その時に<住民税決定通知書>をほしいと言ってください。」
         「その時に、役所の人は、修正申告分の税金を先に払って
          ほしい、と言ってきますのでそのときは、とぼけて、”今、
          持ち合わせが3万しかないんですわ〜、残りの分はあとで
          必ず払うから、<住民税決定通知書>を出してください”と
          言ってください」
         「まぁ、役所の人間は困った顔するけど、内金入れたら、
         <住民税決定通知書>をしぶしぶだしてくれますから」
         「この<住民税決定通知書>は年収を証明する大事な書類
          で銀行はこれを見て融資をしてくれますからね」
山下      「よー解りました。じゃ、早速税務署いってきますわ!」
私       「で、<住民税決定通知書>を取った後日、例の芝居が待って
          ますからね、大丈夫ですね!」
山下      「腹はくくってます。大丈夫です」
 
と、以上のやり取りが終わり、山下さんは早速手続きをして、無事
<住民税決定通知書>を当店に持ってきました。
 
山下     「いやぁ〜、意外と簡単でしたわ!」
平山     「でっしゃろ(そうでしょ)、まぁ、これでローンは大丈夫でしょ!」
山下     「あ、ありがとうございます」
平山     「いえいえ。でも、明日、大芝居してもらわなあかんから、
         たのんまっせ」
        「じゃあ、明日のAM10:00には、わしら先に税務署入っとくから、
         あとは打ち合わせ通りにたのんまっさ。」
 
さて、いよいよその大芝居が始まる。
さぁ、次回、凄まじい光景が!!!!!


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