☆◆○不動産チラシ(新聞広告)の巻○◆☆ ●第10話

一応、部長との勉強会もすみ、後はお客様が来るのを待つだけです。
でも、お客を呼ぶには、チラシを撒かないとダメです。 この業界では、
チラシに載せる物件は、「引き物」といって、図面上で間取がよくて、
土地 が広く、格安の物件を指すもので、実際に見れば、建物は恐ろしく古く、
土地は広いけど、 前面道路がかなり狭いなど、どうしようもない
物件が多いです。 また、新築物件では、2450万円より、この
「より」がくせもので、実際は3400万円 するのに、チラシ上では
2450万円よりと書くのですね。
では実際、2450万円で来たお客様に、どいういう対応をするのか、
中田主任の営業方法 で紹介しましょう。
この、お客様は当初は電話でのお問い合わせでした。

・・・トゥルルルルル
中田主任 「はい!住まいのよいこ不動産でございます!」
客    「あ・・あの、チラシ見たんですけど・・」
中田主任 「ありがとうございます!、どの物件がお気に召されました
      でしょうか?」
客    「し・新築で、2450万円・・・の物件なんですが・・」
中田主任 「はい!藤田町の新築物件ですね。今日のチラシから新発売
      ですので、まだ残っていますよ!」
     「もし、よろしければ、今から案内させていただきますが、
      いかがでしょうか?」
と言うやり取りで、中田主任はお客様の自宅まで迎えに行くことになりました。
その、新築物件は6棟現場で、まだ、更地で、建物は建っていません。
いわゆる※青田売りです。
その現場に着いた、中田主任とお客様は・・その後どうなったでしょう!
以下の会話につづく。

客    「まだ、建ってないのですね・・・・・」
中田主任 「そうです!だから間取変更が自由なんですよ!」

お客様は、当社のチラシを出し、

客    「この間取で、この立地、でこの価格(2450万円)
      は安いですね〜」
中田主任 「ああ、お客さん、その間取のタイプは3400万円ですよ。」

と、中田主任は当然のように言っています。 お客さんは、
それは納得がいきません。

客    「!!でも、チラシに2450万円って書いてますよ!!!」
中田主任 「あはは、お客さん、よくチラシを見てくださいよ〜、ほれ、
      下のほうに、2450万円〜3400万円って書いている
      でしょう〜。」
客    「・・・・はぁ・・ほんとですね〜、じゃあ、2450万円
      ってどんな間取になるのですか?!」

と言われ、中田主任はそのチラシに載っている3階建ての図面の
1階部分を手で塞ぎ、「こんな感じになりますね」
     「更に、土地も5坪ほど減りますかね」と、
もちろん当然のように。

客    「え〜!そんなに狭くなるのですか??、うち、5人家族
      なんで、無理ですわ〜」
     「まして、3400万円なんて・・・
      とてもとても手がでません」

このあと、どんな営業展開が待っているのか???????
次回をお楽しみに!!


   次へ