こんにちは。
実録!悪徳不動産屋 管理人です。
前回の続きに入る前にHP更新の報告です。
大阪で未だに名が通ってる5人の
元悪徳不動産屋営業マンにアンケートを書いて
頂きました。
その内容は一般の方々からすれば驚愕の内容です!
また不動産屋に騙されない方法なども答えていただいています。
とても参考になりますよ^^
ページ名 「元悪徳営業マンに10の質問!」
↓トップページよりお入りください。
http://www.yamatetsu.com
では、続編をお楽しみください。
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● 不動産屋の儲け(中間省略編) その5 ●第23話
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「・・・・・・それに・・森脇はん・・売り急いでるんでっしゃろ??」
森脇 「!!!な・・なんで知ってんねん・・・・」
田山 「さっきも言いましたやん・・・わしはドブ板の数まで知ってると・・」
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田山係長の最後の決め台詞で何も言えなくなったも森脇さんは、
静かに専任媒介契約書に押印し
「よろしゅうたのんます」と深深と頭をさげていました。
それから森脇宅を後にした私は、田山係長の絶妙なる駆け引きを
目の当たりにし、興奮していました。
私 「しかし・・凄いですよ!田山係長!」
田山 「ん〜?・・何がやぁ?」
私 「なんで売り急いでると解ったんですか??」
田山 「ま、感や!!それと冷静に考えてみぃ?まず買い換えの客ではない。
それにおっさんあそこに1人で住んどる言ってたわな、でも食器は
家族分あったわな。と言う事は位牌仏壇がなかったから嫁はんは
死んでない。ま、離婚かなんかやろ。そこまで解ったら何かあると
想像がつくわな。何もないんやったら一人でそこに住んでたら
ええねんから。でも売りたい。だから売り急いでるとしか考えられ
へんやん!そこがあのおっさんの弱みや!と判断したんや。
だからあんなハッタリが通用したんや。それに、あのおっさんの
雰囲気なんか必死やったやろ?ああいう奴は売り急いでる証拠や」
私 「う〜ん・・細かい所まで見てるんですね〜」
「でも僕は最初、田山係長の査定ミスだと思ってましたからね〜」
「でもそのミスもうまい事切り抜けましたね〜凄いっすよ!」
田山 「あほか?おまえ!俺がミスでもすると思ってんか?まじで!」
「あのおっさんとこは1600万円位が相場やな、と最初から思ってたで」
「だから、あの査定書はほぼ正確やな」
私 「え?じゃあなんで1200万円なんかと言ったんですか?」
田山 「じゃあ聞くけど、仮に1600万円で売れたとして、森脇から貰える
金幾らや?」
私 「1600×3%+6万円ですから、54万円ですね」
田山 「そや!54万円や!たったの。ほんでやな、富ちゃんに給料20万と
売る為には広告も打たんとあかん。これに約10万円!どや?
残りは24万円や!それに今時売るのに最低1ヶ月は見とかんとな。
この1案件で1ヶ月で会社に残る金はたったの24万円や!24万!!
こんな金、会社のみんなでねーちゃんおる店1軒行ったら
パーや!こんなんで成り立つと思うか?あ?」
私 「でも、仲介手数料報酬は上限が決められてますし
仕方ないのではないでしょうか・・・?」
田山 「はぁ〜・・富ちゃんは役所の人間かぁ?ほんま杓子定規でしか
考えられへんねやな〜。じゃあ、なんで俺があのおっさんに
1200万円って言ったかわかるかぁ?」
私 「は?1200万円で売るためでしょ?森脇さん売り急いでましたし・・」
田山 「ほんまアホやのぉ・・1600万円!いや少なくとも1500万円で
売るデ!!」
私 「は??少なくとも1500万円??じゃ・・差額の300万円は??
・・・もしかして!!・・」
田山 「そうやがなぁ〜やっと気付いたかぁ?その300万円はうちの
売上や!おまけに仲介手数料もきっちり貰うけどな」
私 「。。でも・・それって売れて決済する時に森脇さんに
バレるんじゃ?」
田山 「フフフ・・それをバレないようにするんが『中間省略』やんけ!
そう・・富ちゃんが前から気にしてた『中間省略』や!」
つづく
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